絶賛不定期連載中
思いつくまま気のままに。
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部屋を飛び出した私はいつの間にやら自宅マンションの屋上にいた。
いくら6月だからといっても夜になると肌寒い日がある。
風が吹くたびにもう一枚上着を着てくるべきだった、というちょっとした後悔を感じてしまう。


どこをどう歩いたかはあまり覚えていない。
夕方、近所のおばさん(八百屋)に声をかけられたことは覚えている。


「どうしたの?裸足で外に出て」とおばさん。
「いえ、別に」と言ってスタスタと歩き出す私。
私を呼び止めるおばさん。
メデューサアイ(彼命名)発動。
何も言わずに去るおばさん。


たしかこんなやりとりだった。
自分があの目つきを未だに覚えていることは感動に値したかな。
屋上の縁に腰掛けながら、足の裏についた砂利を手で払う。


このマンションは辺りをビルに囲まれて殆ど日が当たらない。
近所の人や彼は文句を散々言っていたが、私は快適だと思っている。


一度だけこの屋上に来たことがある。
別段何をするわけでもなくふらりと立ち寄ったのだが、
辺りは思いのほか暗闇が支配しており、暗黒が私を手招きしているようだった。
ただ、私が座っている縁だけはライトに照らされており、それはまるでスポットライトに照らされた舞台のようでもあった。


私はスっと立ち上がり「私は女優」という無意味な妄想をしながらクルリと回る。
不意に暗闇が私の手を引っ張った。
グラリと傾く視界。風がやけに心地よく感じる。
瞬間、左手で金網を掴む。
ガシャン、という無機質で乱暴な音が響く。


死への嘱望と生への執着。
私の体は今まさに半分に分かれていた。
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【2005/06/30 23:10】 物語 | トラックバック(0) | コメント(0)
目の前に置かれた物体に涎が垂れる。
香ばしい匂いが鼻を通り抜け、脳を直接刺激する。


それは丸焦げではなく、かといって生焼けでもない。
この焼き加減が非常に難しいのだ。


焼けた肌に箸をつけると肉汁が「ジワッ」と染み出してくる。
焼かれた皮膚は軽く破け、パリパリという心地よい音が流れる。
私は焼かれて白く変色した筋肉を箸でつまみ、口に運んだ。


美味い。他の言葉では言い表せない。
よくテレビで難しい言葉を並べて大げさに表現する人がいるが、
そんなのは必要無い。本当は美味いとしか言い様が無いのだから。
私は夢中になりながら口に運び続けた。


ふと死体と目が合った。
その瞳はすでに白くなっており輝きは無い。
物哀しげな瞳に吸い込まれる。
そして、もっと近くで見たいという欲求からその瞳を抉り出してみる。


この瞳は何を見てきたのだろうか。
それは綺麗なものだったのだろうか、それとも醜いものだったのだろうか。
今となっては、そのことを知る術は無い。
なんせ持ち主はもうこの世にいないのだから。


瞳を噛んでみる。奥歯に眼球の破片が詰まる。
私は「瞳を食べる」という非現実的なことに感動を覚えていた。
さて、最後に残しておいた一番好きな部分「腹」に取り掛かるとするか。


腹は本当に美味い。
脂が乗っていて(時々全く脂の付いていないやつもいるが)最高だ。
箸を押し付けると見事なまでに脂が噴出す。
私はその甘美な光景に失神しかけてしまった。


そうそう、全身を一気に焼くような器具を私は持っていないので、焼くときにはいつもバラバラにしている。
バラバラにするのは私の彼女の役目だ。
彼女の包丁捌きは見事なもので、バラバラにしている途中で目を覚まし暴れるものは殆どいないくらいなのである。
時々暴れだすヤツもいるが、その時は首筋を包丁で一突きだ。


結局いつもどおり骨を残して全て平らげてしまった。
本当は頭に齧りつきたがったが、瞳を無くした眼窩の闇に引き込まれそうな気がしたのでやめた。


「で、どうだった?」バラバラ名人の彼女が声をかけてきた。
「ん?あ、ああ…美味しかったよ」と答える。


「だろうね。奮発したもん、今日は」
そう言うと彼女は「真鯛」と書かれたレシートを私に見せた。
【2005/06/29 22:15】 SS | トラックバック(0) | コメント(1)
ただ一つだけ治らないものがあった。
「死ねばいいのに」という口癖だ。
これがまた無意識のうちに出るから問題なのである。


高校の時、初めて出来た友人とお笑いライブに行ったことがある。
私は行く気が全くなかったのだが、初めて出来た友人を手放すのは少々勿体無かったので渋々付いていくことにした。
だが、それが最初で最後のお笑いライブになってしまったのだ。
なんでも私は笑う毎に「ハハハ、死ねばいいのに」と言っていたらしい。


そうなのだ。私は「バカだなぁ」とかそういう意味でつい「死ねばいいのに」と言ってしまう。
いつかは治さなきゃいけない癖なのはちょっとだけ理解している。
だが、全然治る気配が無い。なぜなら治さなければいけないのは理解しているが、治す気が全くないからである。


「死ねばいいのになぁ…」


またそうやって呟いてしまった。今回は意識的に。
日が暮れて、真四角な空に星が見えるマンションの屋上で。
ちょっとだけ肌寒い風を感じながら、縁に腰掛けて。
【2005/06/28 22:37】 物語 | トラックバック(0) | コメント(0)
そのバツゲーム(たぶん)以降、彼は急に優しくなった。
なぜ急に優しくなったかはわからない。
私の本当の美しさにやっと気付いたのかしら?


子供の頃、私は近所で評判のカワイイ子供だった。
だった、というのはおかしいな、今もカワイイのに。
そうなんだ実際。
今は前髪をたらして分厚い眼鏡を掛けてるけど、家に帰って洗面所で自分の顔を見ると「あらカワイイ」なんて思ってしまう。
我ながら手前味噌で申し訳ない。


うーん、そんなことに気付いただけで優しくなるのかしら。
それとも「私、出来ちゃったみたい」とうそぶいたのが原因か。
うん、そうだ。たぶんこっちだ。


私は彼が優しくなって嬉しかった。
今までそんな風に優しくされたことは全然無かったし、
何よりも自分自身の劇的な変化が面白かった。
身なりにも気を使い始め、性格も少しずつ柔らかい方向へと変化していく。


いつの間にか呪い睨みこと「メデューサアイ(彼命名)」も忘れていた。
【2005/06/27 21:52】 物語 | トラックバック(0) | コメント(0)
彼と出会ったのは私がまだ中学生の頃だった。


当時の私は近寄るものの全てを恨むような目をしていたので、誰一人として自主的に寄って来るようなもの好きはいなかった。
私としてはその孤独感が心地よかったし、何より安心できたのだ。
まぁ、そんな雰囲気だったからイジメの対象ではあったけど。


ある日彼が私に近づいてきた。そして、
「俺と付き合ってくれないか?」
と言ってきたのである。
私は生まれて初めて聞くその言葉をイマイチ理解できなかった。
まるでアフリカ奥地の原住民が使う言語のような感覚。
彼の顔を自慢の呪いの目つきで睨んでいると、
彼はもう一度確かめるように「付き合ってくれないか?」と言った。
理解できた。やっとこさ理解できた。
後ろの方で男子が何人かクスクスと笑っている。
たぶんバツゲームかなんかだろう。


その日の帰り、彼の部屋に一緒に行って抱かれた。
たぶんココまでがバツゲームだったのだろう。
【2005/06/26 12:38】 物語 | トラックバック(0) | コメント(0)
はじめに。

あくまで思いつきで書いてるので文章の繋がりやら言葉使いは滅茶苦茶です。
ましてや中身なんて殆ど無いかもしれません。
さらには面白くないかもしれません。

なので生暖かい目で見守っていただくと私は嬉しいです。
嬉しくて嬉しくて涙が出てしまいます。

と、いうことでまた思いつき次第話を進めていくのでお楽しみに。

追記:
感想、アドバイスなど大歓迎です。
私を成長させてくださいw
『あなたは覚えていますか?


あなたが私に愛を伝えてくれた時のことを。
あなたが優しく私に微笑みかけてくれた時のことを。
あなたがその大きな心で私を包み込んでくれた時のことを。
私は今でもはっきりと覚えています。
たぶん、いや、絶対に一生忘れることはありません。


この前あなたは言ってくれましたよね。
「ずっと君と一緒にいたい」と。
私は信じています。いや、信じていました。


私はあなたを愛しています。
これからもずっと愛していきます。


もうあなたと会うことは無いかもしれません。
だから最後に一言だけ言わせてください。


「私はあなたを許さない」』



こんな手紙―手帳の切れ端だが―を彼の家に置いてきた。
置いてきたと言うには少し生易しいかもしれない。
正確に言うなら「テーブルの上の手紙に包丁を突き立ててきた」というところだ。


彼は私を置いて他の女のところへ行ってしまった。
まだ決まったことではないがそんなところだろう。
なんせ私の家に全裸の彼と女が居たんですもの。
「やべ、カワイイじゃん」それが女の第一印象。


彼も女もメチャクチャ慌ててた。たぶん二人して着るものを探してたんだと思う。
二人とも壊れたゼンマイ仕掛けのおもちゃみたいだな、と思ったところまではハッキリ覚えている。


その時、残念ながら私の部屋に私の居場所は無かったらしい。
私は何か意味の分からない呪詛めいた言葉を吐き出しながら部屋を飛び出した。


そして今、死に場所を求めて歩き回ってます。

―続く―
【2005/06/24 22:46】 物語 | トラックバック(0) | コメント(0)

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