絶賛不定期連載中
思いつくまま気のままに。
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「あの…怒ってるんですか?」


いやいや私はキットカットを頂いて満足してますよ。
私のこの顔は産まれつきなんですよ。
キットカットの心地よい歯ざわりを堪能しながら、そう思った。
「もっと無いの?」そう言いかけてキットカットごと言葉を飲み込んだ。


「ところでさ、あんた何しに来たのよ」


うつむく少女。そして、


「私、死にに来たんです」


顔を上げた少女は涙ぐんでいる。
私の横に立っている少女は何故か頼りなく、ビル風に吹き消され今にも消え入りそうだった。
よく見ると膝がカタカタと震えている。
高さへの恐怖なのか、それとも死への恐怖なのか。


「私…」そう言うと少女は隣に座り、
「私、好きな人がいるんです」と続けた。


「彼はね、優しくて強くて、私がピンチになるとすぐに助けてくれるんです。でも、その人ね…」


嬉しそうな言葉とは裏腹に、声は暗闇に吸い込まれていく。


「私の兄、なんです」


衝撃、とまでは行かないがちょっとだけ驚いた。
最近流行りの「妹」ってヤツですか。
私には兄弟が居なかったから分からないけど、実際居てもそういう気持ちにはならないわ、たぶん。


「血の繋がった兄妹だから結ばれることなんて無いんです。だから…」
「死んで生まれ変わる?」


こくん、とうなずいた。
その可愛らしい仕草と話の内容のギャップに思わず口からキットカットを吹いてしまった。


「なんで笑うんですか?」
「だって、うん、なんて言ったら言いか…兄だからとか血がとか、そんなことどうでもよくない?結局はココよ、ココ」


心臓の辺りを拳でトン、と叩く。
我ながら言ってて恥ずかしくなる。
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【2005/07/24 21:03】 物語 | トラックバック(0) | コメント(1)
ありがとうございます
>ディープさん、SHOEIさん
読んでいただいているだけでありがたいですよ。
こっちの方は本当に思いつきで書いているので、
あまり定期的に更新が出来ないかと思いますがこれからもどうぞよろしくです。

>名無しさん
率直な感想ありがとうございますw
【2005/07/24 21:07】 URL | dec311 #-[ 編集]













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